「まずい、寝過ごした!!」
このような経験は誰しも1度はあるのではないでしょうか?
焦りと不安が入り混じった何とも言えない気分になりますよね・・
友だち同士ならまだしも、社会人になれば出社に遅れそうなことを早急に連絡する必要があります。
今回の記事では、寝坊してしまった時の正しい対処法をご紹介します。
寝坊をした時の報告方法・・・とにかくすぐ電話?
ひと昔前、社会人の連絡手段は電話が当たり前とする風潮がありました。ですが、現代はLINEを始めとした「ビジネスチャットツール」でコミュニケーションを取る企業が増えています。「電話じゃなきゃ絶対にダメ!」ということは一概に言い切れません。
ホリエモンこと堀江貴文さんは電話嫌いで有名で、着信があっても「自分の時間を奪われる」との理由で全く出ないと言います。時代と共にチャットツールでの連絡に違和感を感じない人が増えてきているのは、事実として認識しておく必要があります。
では、普段から上司とのコミュニケーションをLINEで行っている場合、はたして寝坊した時もLINEで連絡して良いのでしょうか?
寝坊した時にすぐに連絡するのは当然として、「電話じゃないとダメなのか?」を考えるために電話とLINEやメールとの違いを見ていきましょう。
電話とLINEやメールとの違い
電話は「同期通信」と呼ばれます。同期通信とは相手が通信可能な状態になって初めてやり取りができる通信方式です。一方、LINEやメールは「非同期通信」と呼ばれ、相手が好きなタイミングでチェックできます。
どちらにも利点はありますし、欠点もあります。ここでは、LINEなどの非同期通信を使った場合のデメリットを考えてみます。
- 文字だけで感情が伝わりにくい(音声の方がお詫びの感情を伝えやすい)
- 相手が見ないケースがある
- 一度にたくさんの情報を伝えにくい
- 電話に比べて着信に気づきにくい
- 誠意を欠いた対応だと思われる(相手による)
- 社会人としてのマナーを疑われる(相手による)
電話よりもLINEで連絡した方が精神的プレッシャーが少ないので使いたくなりますが、実はその「楽して済まそうする気持ち」も同時に伝わってしまうリスクがあります。
まずは電話で連絡しよう
寝坊してしまったら、相手に詫びの気持ちを伝えることがとても大切です。なので、感情を伝えやすい「電話」で連絡するのが賢明な選択と言えます。
特に遅刻が確実な時間に目が覚めた場合は、迷わずすぐに電話で伝えましょう。電話のメリットは即時性があることで、LINEやメールに比べて迅速に相手に状況を伝えられます。
普段からLINEでコミュニケーションをとっていたとしても、寝坊した場合は一度に多くの情報をやり取りできる「電話」を使うのが良いでしょう。
電話が通じなかった時の報告はLINEかメール
電話などの同期通信の最大の欠点は「相手が通信できる状態でなければならない」ことにあります。電話しても通勤中であったり、別件に対応中であれば電話に出れないこともあるでしょう。このような時はLINEやメールで寝坊した旨を伝えます。
文面は短くて大丈夫
寝坊して遅刻しそうな場合は、以下の3点を簡潔に伝えましょう。
- お詫び
- 出社時間の見込み
- LINEやメールを使った理由
例えば次のような文面で良いと思います。
すみません、寝坊してしまい出社が遅れる見込みです。(←①お詫び)
出社はXX時ごろを予定しています。(←②出社時間の見込み)
お電話が繋がりませんでしたので、取り急ぎメールにてご報告いたします。(←③LINEやメールを使った理由)
寝坊した時の連絡は、上司に「そうか、これくらい遅れそうなのか」と状況を分かってもらうことが目的なので、理由を簡潔に伝えることに留めておいて大丈夫です。
間違っても次のような文面は書かないようにしましょう!
すみません、本日は体調が良くないので午前中はお休みさせて頂きます。
午後から出社します。
寝坊した際のアクションを決めるのは上司なので、自分で行動を決めてしまう文面は書かないように気をつけてください。上司から「今日は休んだら?」「とりあえず病院行きなよ」「10時頃には出社して欲しい」「代わりを見つけて欲しい」などの具体的な判断を仰ぐまでは、出社を前提に行動しましょう。
嘘だと見抜かれやすいこんな言い訳は危ない
寝坊した時には、言い訳したくなるときありますよね・・。
正直、筆者もありました。
ですが下手な言い訳をしてしまうと、その後の社会人生活に影響を及ぼしかねません。
ここでは「危ない言い訳」を3つご紹介します。
①「体調不良なので、休みます」
予め前置きしておきますが、本当に体調が悪い時はもちろん使っても大丈夫です!注意しなければならないのは、この言い訳が癖になってしまった人です。
筆者が新人時代、先輩から言われた言葉が今でも鮮明に残っています。
「休む人が休むんだよ、癖になるから慣れ過ぎない方がいいよ」
休むのに慣れてしまうと、ちょっとしたことで会社を休みがちになります。その時に出てくる言い訳の筆頭が、この「体調不良」。メンタルや肉体などの体調管理は、社会人にとって大事なスキルです。「体調悪いから休むの仕方ないか・・」と考えるのは自分だけで、上司含め周りのメンバーが気にかけることはありません。最悪「またか・・」と思われてしまうでしょう。
②「早朝に事故にあってケガをしました」
「誰かとぶつかって口論になった」「自転車や車にひかれた」「駅の階段から落ちた」など、事故やケガをしたことを伝えると、後に会社から診断書の提出を求められるケースがあります。上司から「念のために病院行ってきなよ」と言われれば病院に行かなければなりませんし、「それほど大したケガじゃないです」と言えば「じゃあなんで連絡したの?」と思われて寝坊の理由にはなりません。
事故やケガを理由にする場合は、いろいろな状況を取り繕って話を作るので、嘘がバレた時のリカバリーが大変です。「全部嘘でした・・」なんて、恥ずかしくて言いたくないですよね。
③「身内に不幸がありました」
漫画に出てきそうなワードですが、絶対に辞めましょう!!!社会人になると、上司だけではなく会社全体として社員の家族構成を把握します。一度言ってしまうと引くに引けない状況になりますので、「何があってもこの言い訳だけは使わない!」と肝に銘じておきましょう。
まとめ
普段からLINEでコミュニケーションを取っていても、寝坊して出社が遅れそうな時は電話がベターです。寝坊して遅刻した場合には、電話で誠意を伝えてから出社後にも口頭で謝ることを忘れないようにしましょう。
今後、チャットツールが普及するに伴ってコミュニケーションのあり方も変化していきます。自分の考えだけにとらわれずに、相手の価値観に合わせた対応を心がけてくださいね。