「朝起きたら腰が痛くてたまらない」「しっかり眠れた気がしない」こんなお悩みを抱えている人はマットレスが合っていないのかもしれません。
質の高い睡眠は自分の体に合うマットレスを使うところから始まります。
今回はマットレスの正しい選び方を解説します。
マットレス選びはどうして重要なの?
「マットレスってどれも一緒じゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、自分の体に合うマットレスを選ぶことは睡眠の質を高める上で非常に重要です。
就寝時に寝そべった体を支えてくれるのがマットレスです。
頭や背中、腰、足といった箇所を支える形になりますし、マットレスの沈み込みによって就寝時の姿勢がキープされることになります。
体に合わないマットレスで寝ていると、体に負荷を伴う姿勢を長時間維持してしまうため、腰や身体全体を痛めてしまうこともありますし、睡眠の質も大きく低下してしまいます。
実際にマットレスが合わないせいで腰痛が治らない、睡眠時間は確保しているのに疲れがとれにくいといった症状が起きてきます。
マットレスはなんでもいいというわけではなく、最低限自分の身体や好みに合わせて選ぶべきなのです。
マットレスが柔らかすぎる…
マットレスには大きく分けると「硬い」「柔らかい」の2種類があります。
どちらのマットレスが合うかは人それぞれですが、合わないマットレスを選んでしまうと大変です。
例えば、柔らかすぎるマットレスを選んでしまうと、体が必要以上に沈み込んでしまいます。
就寝時最もマットレスに体重がかかる腰の部分が他の箇所よりも沈み込むため、腰に負担のかかる寝姿勢を長時間維持してしまい腰痛の原因になってしまいます。
このようなマットレスでは寝返りも打ちづらいですし、体も安定しないので疲れも取れにくくなります。
硬ければいいというわけではない
反対に硬いマットレスなら上記のような症状が解決できるのかというとそうではありません。
今度は硬すぎるあまりに身体全体が真っ直ぐな状態になってしまい腰が浮いてしまいます。
このような寝姿勢も腰に負担をかけてしまうため腰痛の原因となってしまいます。
また、体を支える箇所が圧迫されるため血行も悪くなるでしょう。
柔らかいマットレスも硬いマットレスもそれぞれメリット・デメリットがあり、体格や好みなどに応じて合うちょうど良いマットレスを見つけなければなりません。
マットレスの種類を知っていこう
マットレスには素材によって3種類に分類することができます。
それぞれの種類がどのような特徴を持っているのか把握していきましょう。
スプリング
マットレスの中にバネ(スプリング)が入っており強い弾力があるのが特徴です。
よくホテルのベットなどに使われているのもスプリングマットレスですし、よく子供がベッドの上で飛び跳ねているのもマットレスにバネが入っているからです。
こういった素材で作られたマットレスは比較的硬めで弾力感があります。
値段も手頃で体をしっかりと支えてくれるので、身体が沈みすぎることもありません。
ただ、バネの性質上、寝姿勢が安定しないというデメリットもあります。
低反発素材
枕やクッションでもお馴染みとなっている「低反発素材」は衝撃吸収力が高く、身体の重みに対してゆっくりと沈み込む感覚が特徴です。
マットレス自体は柔らかめで包み込まれるような寝心地が得られることでも知られており、体への負荷も小さく、睡眠の質をあげることができます。
しかし、人によっては沈みすぎると感じるかもしれませんし、湿度が高いと湿気によって柔らかくなりすぎてしまいます。
価格はリーズナブルなものも販売されていますが、高級ブランドで10万円以上する商品もあります。
高反発素材
高反発素材は低反発素材とは逆で体を包み込むのではなく、しっかりと支えて理想的な寝姿勢を実現してくれます。
硬めのマットレスではありますが、スプリングとは少し特徴が異なります。
身体全体をしっかりと支えることによって体圧を分散し、自然な寝姿勢を維持しながら体への負荷を軽減してくれます。
価格は3万円前後で購入できるものもありますし、高級ブランドでも扱われています。
特に低反発素材では体が沈み過ぎてしまう体重の重めの方におすすめです。
マットレスを選ぶときのポイントは?
では、自分の身体に合うマットレスの選び方を理解していきましょう。
寝具店に行って実際に横になってみるのも重要ですが、その際にチェックポイントをいくつか用意しておくと商品選びがスムーズに行えます。
自然な寝姿勢で寝られる
マットレスに寝た際に自然な感覚が得られるというのは非常に重要です。
マットレスが硬すぎれは腰が浮いてしまいますし、柔らかすぎると沈み過ぎてしまいます。
硬さが合わないと腰に負荷をかけてしまうことになります。
どちらにも偏らず何も感じないぐらいの感覚で寝られる硬さのマットレスを選びましょう。
また、寝返りが打ちやすいというのも重要です。
寝具店などで試してみる時に仰向け、横向き、寝返りなどを一通りやってみましょう。
マットレスは硬さだけではなく厚みもみる
ここまでは主にマットレスの硬さにフォーカスしていましたが、マットレスの「厚さ」も重要です。
マットレスの厚みによって体を支える力が高まりますし、床にマットレスを敷いて寝る場合、薄すぎると床の硬さを感じて寝辛くなってしまいます。
厚ければいいというものではないですが、体をしっかり支えたいのであれば8cm~15cmぐらいの範囲がおすすめです。
長い付き合いになるので妥協しないほうがいい
1日の1/3をマットレスの上で過ごすことになるわけですし、一度買ったら数年間にわたって使い続けることを考えるとマットレス選びは妥協できません。
商品選びはもちろんですが、価格に関しても妥協しない方がいいでしょう。
少し高いなと思っても、長く使うことを考えれば安いものを買うより断然良いはずです。
質の高い睡眠が得られればマットレス代なんて安く感じてしまうほどです。
なので、マットレス選びでは相性も価格も妥協せず、少し背伸びするぐらいの価格でも身体に合うなら買ったほうがいいです。
おすすめのマットレス3選
①マニフレックス メッシュ・ウィング
国内でも人気の高い高反発マットレスです。
3万円台で手軽に購入できる価格帯も嬉しいですし、体全体をしっかりと支えて体にかかる負担を分散させることができます。
正しい寝姿勢によって眠りにつけるので腰痛などの防止にもなるでしょう。
カバーにメッシュ素材を使用することで通気性も確保しており、1年中快適に使うことができます。
②東京西川 エアーHZ09380611
日本を代表するシングメーカーの「東京西川」の人気マットレス「エアー」のご紹介です。
特徴的な凹凸側の構造によって体圧を分散し、快適な睡眠をサポートしてくれます。
体に対する圧迫感が少なく、自然な寝姿勢で質の高い睡眠を提供。
マットレス自体は柔らかめなので高反発な素材は苦手という人におすすめです。
③シモンズ 5.5インチレギュラー AB09062
寝具メーカーの老舗「シモンズ」からはスプリングの効いたマットレスの紹介です。
ホテルで使われているようなスプリングが使われたマットレスで、快適な寝姿勢をサポートしてくれます。
お家でホテルのベッドのようなマットレスが使いたい人におすすめです。
まとめ
マットレスを変えるだけで「よく眠れるようになった」「腰の痛みが治った」というのは大袈裟な話では決してありません。
今まで体に合わないマットレスを使っていた人が、ぴったりのマットレスを見つけた時、睡眠の質は激変するでしょう。
生活の中でも特に重要な睡眠を支えるマットレス。
ぜひ妥協せず自分に合う理想的なマットレスを見つけてみてください。