気持ち悪い・・。吐きそう・・。
特に、朝の吐き気は辛いものです。これから始まる一日が憂鬱に感じ、吐き気の原因を考える気分にもならないでしょう。吐き気を感じる方は、症状が長引かないように、はやめに原因を知り、対処することが大切です。
概要
朝、吐き気を感じたら、いくつかの疑うべき原因があります。
医学的には、吐き気の原因は2種類に分類されます。
一つ目は、脳内の嘔吐中枢が影響する「中枢系嘔吐」。
乗り物酔いや、お酒の飲みすぎなどによる吐き気が該当します。
もう一つは、胃や腸などの消化器が影響する「抹消系嘔吐」。
食べ過ぎやストレスなどによる吐き気が該当します。
吐き気を感じる場合は、まずは、ご自身の生活を振り返り、原因を知ることが大切です。
この記事では、朝の吐き気の代表的な8つの原因とその対処法をご紹介します。
吐き気に悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法①(飲みすぎ)
飲酒が好きな方は、翌日、二日酔いになった経験がある方も多いのではないでしょうか。
アルコールは、脳の嘔吐神経を刺激し、吐き気の原因になります。
アルコールが脳に到達するまでには時間がかかり、個人差があります。
すぐに吐き気を感じる方もいれば、翌日に感じる方もいます。
対処法は、体内からアルコールを抜くことです。
吐き気が収まるまでは、こまめに水分を補給し、体を酷使することは控え、しっかりと休みましょう。
また、アルコールの過剰摂取は、吐き気に留まらず、様々な病気を引き起こす原因になります。
「酒は百薬の長」と言われるように、お酒は健康に良い面もあるとされていますが、飲みすぎには十分に注意して、お酒を楽しみましょう。
【参考】アルコールによる健康障害(厚生労働省 e-ヘルスネット)
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法②(食べ過ぎ)
子どものころ、たくさん食べ過ぎて、吐きそうになった経験はありませんでしょうか。
食べ過ぎは、胃に負担をかけますので、吐き気の原因になります。
人間の体は、体内で消化しきれない余分な栄養を嘔吐することで、正常な機能を保とうとします。
食べ過ぎが原因の時は、休む以外の方法はありません。
出来る限り外出を控えて、自宅で静養しましょう。
ただし、水分補給は大事ですので、しっかりと水分をとってください。
また、過度なダイエットは、過食症や拒食症を引き起こし、食べ過ぎの原因になります。「食べ過ぎすることがあるかも」と感じている方は、食事のバランスや生活習慣を見直し、改善を検討してみましょう。
【参考】摂食障害:神経性食欲不振症と神経性過食症(厚生労働省 e-ヘルスネット)
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法③(風邪)
風邪の初期症状に、吐き気を感じる場合があります。
前日に無理をし過ぎたなど、心あたりがある方は、風邪が原因の可能性があります。
風邪といっても、症状は千差万別です。風邪の特徴は、吐き気以外にも、発熱や体がだるいなど、複数の症状が重なることにあります。風邪の症状を感じたら、はやめに医療機関を受診しましょう。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法④(いらいら、不安)
いらいらや不安などのストレスは、健康の大敵と言われます。
強いストレスは、胃や腸などの免疫機能を低下させ、吐き気を催しやすくします。
何か大きな不安を抱えていて、吐き気を感じる方は、ストレスが原因かも知れません。
ストレスを取り除くためには、自分が「楽しい!」と感じることをやることです。
歌うことが好きな方は、カラオケ。映画を見る方が好きな方は、映画鑑賞。好きなことをやることは、ストレス発散になります。
また、対人関係にストレスを感じている方は、一人で抱え込まず、心療内科などの医療機関に相談すると、気持ちが楽になります。
ストレス発散で万人に効果的とされているのが、運動です。
30分程度のウォーキングでも十分に効果がありますので、運動不足を感じている方は、積極的に運動を取り入れましょう。
もちろん、運動するのは、吐き気が収まってからです。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法⑤(スマホの見過ぎ)
スマホの見過ぎで目を酷使すると、眼精疲労を引き起こし、頭痛や吐き気の症状が出ることがあります。
【参考】スマホの使用による健康への影響(総務省)
【参考】目の病気について(ふくた眼科クリニック)
現代は、スマホが生活に浸透している方も多く、手放すことは難しい面があります。ですが、ご自身の健康が第一です。
吐き気が続いている方で、「スマホの使いすぎかな」と感じている方は、寝る1時間前にはスマホを見ないなど、少しずつ使う時間を減すことからはじめてみましょう。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法⑥(寝不足)
寝不足は、体の機能を著しく低下させます。
ストレスと同様に、胃や腸の免疫機能を低下させ、吐き気の原因になります。
寝不足の方は、しっかりと睡眠をとりましょう。
寝不足の状態で、どうしても仕事に行かなければならない方は、休憩時間に仮眠をとるなど、少しでも睡眠時間を確保することが大切です。
「栄養ドリンクで乗り切る!」などとは考えないことです。
一時的に対処できたとしても、根本的な対処になりませんので、睡眠不足はしっかりと睡眠で補うことを心がけましょう。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法⑦(バテ)
「バテ」と聞くと、多くの方が夏バテを連想すると思いますが、春バテ、秋バテ、冬バテと季節ごとに言葉があります。
季節の変わり目は、体が気候に適用しようと無理をします。そのため体調を崩しやすく、吐き気の原因になることがあります。
バテへの対処法は、気候への対処を心がけること。そして、運動、栄養、睡眠をバランスよくすることです。
夏は、体内の水分が不足して、脱水を起こし、吐き気を感じることがあります。こまめな水分補給で脱水を防ぎましょう。
冬は、気温が下がることにより、血流が悪くなり、体の免疫力が低下し、吐き気を感じやすくなります。
温かい服装を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。
日常生活のちょっとした心がけがバテへの対処になります。
朝吐き気を感じたら疑うべき原因と対処法⑧(疾患の症状)
耳の疾患(メニエール病)、胃の疾患(胃がん)、腸の疾患(大腸がん)などの疾患は、吐き気の症状がでることがあります。
特に長期的に吐き気が続いており、これまで見てきた原因に該当しないような場合は、何かの疾患の可能性もあります。原因を特定するためにも、はやめに医療機関を受診しましょう。
まとめ
朝吐き気のする原因と対処法について紹介させていただきました。
健康第一なので、少しでも気持ち悪い日が続いたりするようであれば、原因にあった、対処法を試していただいたり、適宜医療機関の受診を行っていただければと思います。
すっきりとした朝が迎えられるよう健康には気をつけましょう!