歯磨き粉でよく見かける言葉でもある「フッ素」。
フッ素が配合されている歯磨き粉は何がいいのか知っていますか。
今回はフッ素の具体的な効果やフッ素配合の歯磨き粉を選ぶときのポイント、おすすめのフッ素入り歯磨き粉も紹介していきます。
フッ素入りの歯磨き粉は何が良いのか?!
歯磨き粉を見てみるとよく「高濃度フッ素配合」などの言葉が書かれていることに気がつくと思います。
日本で販売されている歯磨き粉のほとんどにはフッ素が配合されていると言われているのですが、この「フッ素」という成分にどのような効果についてあまりよく知られていないかもしれません。
ここでは、フッ素という成分についてや歯磨き粉にフッ素が入っていることで何が良いのかについて解説します。
フッ素入り歯磨き粉の効果は?
フッ素は何も特殊な成分というわけではなく、自然界に当たり前のように存在する元素の1つです。
フッ素自体には以下のような効果が認められており、虫歯の予防に役立ちます。
- 酸の生成を抑制する
- 再石灰化を促進する
それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
酸の生成を抑制する
食事をした際に食べ物に含まれる糖質が口内に残ることによって、歯垢に含まれる細菌が酸を生成します。
この酸は虫歯の原因にもなる成分でもあるため、フッ素が酸の生成が抑制することによって虫歯予防に繋がります。
再石灰化を促進する
歯が再石灰化することによって健康な状態を維持することができます。
逆に、再石灰化が行われないと脱灰によって歯にダメージを与えてしまいます。
フッ素は唾液に含まれるリン酸カリシウムと反応することによって歯の再石灰化を促進する効果を持っており、これによって虫歯予防を行います。
フッ素入り歯磨き粉の効果的な使い方
フッ素の働きが主に「虫歯予防」にあることはわかりました。
では、そんなフッ素が多く含まれる歯磨き粉をより効果的に使うにはどうすればいいのでしょうか。
フッ素の効果でも触れた「酸の生成を抑制する」「再石灰化を促進する」の2点を考えてみましょう。これは歯磨きをした後にも行われることです。
そのため、歯磨きで歯の汚れを落とした後も口内にフッ素が残っている状態をキープしておくとより効果的です。
しかし、これは「うがいをしない」ということではありません。うがいをしなければ歯に汚れが残ったままになってしまうので逆効果です。
フッ素を口内に残すためには少量の水でうがいをするのがおすすめです。
おちょこ1杯分ほどの水で口を濯いで、フッ素が歯に浸透しやすいようにしましょう。
また、歯磨きのやり方も見直してみましょう。通常は歯ブラシに歯磨き粉をつけてブラッシングしますが、より効果的なやり方があります。
まず何もつけずにブラッシングして、汚れを落としてからうがいをする。
その後に、歯磨き粉をつけてフッ素を歯全体に塗るようにブラッシングしていきます。
最後に少量の水でうがいをすればフッ素をより効果的に使うことができるので試してみてください。
フッ素入り歯磨き粉を選ぶ時のポイント
フッ素入り歯磨き粉は数多くの種類があります。
その中で商品を選ぶときのポイントを紹介していくので参考にしてみてください。
フッ素の濃度を確認する
フッ素入りの歯磨き粉にはそれぞれ配合されているフッ素の濃度が記載されています。
安全性の観点からフッ素の濃度は「1,500ppm以下」と定められており、それを基準により多くのフッ素を含んでいる歯磨き粉を選んでみましょう。
虫歯予防に効果があるといわれるフッ素濃度としては「950ppm以上」と言われています。
中には、フッ素濃度が1450ppmの高濃度な歯磨き粉もあるのでじっくり比較してみましょう。
フッ素以外の成分も要チェック
フッ素以外にも歯磨き粉の成分や特徴などはさまざまあります。
例えば、「研磨剤の有無」「発泡性」「刺激」などが挙げられます。
フッ素をより効果的に使うという観点から考えると、研磨剤を含む歯磨き粉は歯のエナメル質を傷つけてしまう可能性があるので避けた方がいいでしょう。
また、泡立ちの少ない低発泡性の歯磨き粉の方がフッ素が行き渡りやすいです。
そして、歯や歯茎への負担を考えれば低刺激タイプがおすすめです。
フッ素入り歯磨き粉おすすめ7選
ここからはフッ素入り歯磨き粉のおすすめ商品を7つ紹介していきます。高濃度フッ素が配合された歯磨き粉を選んで効果的な虫歯予防を行なっていきましょう。
①クリニカアドバンテージ ハミガキ クールミント
予防歯科という観点で優れている歯磨き粉です。
フッ素濃度1,450ppmという高濃度を誇っており、口内の細菌を除去しながら歯をきれいに保ちます。
フッ素に関して高いコーティング剤が含まれており、口内により長くフッ素を維持することができるので虫歯予防に効果的です。
②ライオン チェックアップ スタンダード
歯科医が推薦する評判の高濃度フッ素入り歯磨き粉です。
低発泡、低研磨、フッ素濃度1,450ppmという虫歯予防にもってこいの商品です。
虫歯予防の定番となっているのでおすすめです。
③コンクール ジェルコートF
フッ素濃度950ppmで虫歯と歯周病を予防できます。
歯磨き粉として食後のブラッシングにも使えますし、フッ素を塗るためのコート剤としても使えます。
ジェルタイプで泡立たないのでより効果的にフッ素を塗り込むことができます。
④薬用シュミテクト やさしくホワイトニングEX
1450ppmの高濃度フッ素配合の歯磨き粉です。
シュミテクトは虫歯予防だけではなく、知覚過敏の予防にも特徴があります。
歯磨き粉に含まれる硝酸カリウムが歯の内部の神経にイオンバリアを形成し、痛みを和らげることができます。
⑤システマEXハミガキ エクストラハーブ
1450ppmの高濃度フッ素が配合されている歯磨き粉です。
歯周ポケットの歯周病プラークを徹底的に殺菌してくれるので、虫歯のみならず、歯茎の炎症も予防してくれます。
虫歯、歯周病、口臭といった口周りをトータルケアできる歯磨き粉です。
⑥BUTLER(バトラー) エフペースト アルファ(α) 歯みがき
治療済みの歯が再び虫歯が発生する「大人虫歯」を予防してくれる歯磨き粉です。
1,450ppmの高濃度フッ素を配合し、歯を細菌から保護してくれます。
低研磨で優しく磨けるので歯肉炎や歯周炎の予防も効果的に行えます。
⑦キシリデントライオン ハミガキ
濃度950ppmのフッ素とキシリトールが配合された歯磨き粉で虫歯の発生と進行を抑制してくれます。
フッ素濃度が他と比べて低く、低刺激なので子供にも安心して使えます。
まとめ
歯磨き粉に含まれるフッ素について知っていくと、いつもの歯磨きも大きく変わってくるのではないでしょうか。フッ素の効果や正しい使い方をマスターして、より効果的な虫歯予防を行なってみてください。