「歯を健康に保つために歯磨きはどれくらいすればいいの?」
あなたは毎日、歯磨きをどのくらい時間をかけて行なっていますか?
5分どころか3分もかけずに磨き終えてしまう、という人は歯磨き不足かも!
歯磨きは、誰もが毎日行う歯のお手入れ。
でも毎日続けていることだからこそ、手を抜きがち。
今回は、歯磨きの適正時間についてご紹介します。
歯磨きの理想の時間は10分?!
「歯磨きを毎日しているのに、歯医者で虫歯があると言われた」という人は、歯磨きが上手にできていないのかもしれません。
歯磨きをすると言っても、パパッと適当に磨いて、1分ちょっとで終わっていませんか?
歯磨きの時間は長すぎてもダメですが、短すぎても汚れがしっかり落とせません。
ちなみに、20本の歯を丁寧に磨くと、歯磨きが上手な人でもなんと10分もかかるんです!
全ての歯を表面だけではなく、歯茎の境目や噛み合わせ面まで、1本ずつしっかり磨くように意識すると、1回の歯磨きでかなりの時間がかかることがわかります。
つまり、歯磨きで5分も時間をかけない人は、磨き残しが多く虫歯や歯槽膿漏など、お口の病気にかかるリスクが高いのです。
ちなみに、虫歯や歯槽膿漏の原因は何かご存知ですか?
お口の病気の主な原因は、歯垢という細菌の塊で別名「プラーク」と呼ばれています。
歯垢は、歯の表面や歯と歯茎の間に付着し、見た目は白くネバネバとしているものです。
歯垢を放置し続けると、虫歯や歯周病などお口の病気だけではなく、嫌な口臭の原因にもなります。
プラークに含まれる細菌が、硫化水素(温泉のガスのような臭い)やメチルメルカプタンといった臭いの強いガスを作ります。またむし歯やその周囲の食べかす、歯周病が進行したときに歯周ポケットから出る膿みも嫌な臭いを発するため、口臭の原因となると考えられています。
出典:e-ヘルスネット
歯垢はうがいだけでは落としきれないので、お口の健康を維持するためには、歯磨きで歯垢をしっかり落とさないといけません。
しかし、しっかり歯磨きをしても実際に除去できる歯垢は半分程度。
短時間しか歯磨きをしない場合は、ほとんど歯垢が落ちていない状態、ということです。
歯垢をしっかり落とすためには、歯磨きのあとにデンタルフロスや歯間ブラシを使い、徹底的にキレイにする必要があります。
時間のあるときは、歯1本につき10回〜20回はブラッシングをして、5分以上しっかり歯を磨き、のちにデンタルフロスや歯間ブラシで歯垢を落とし切りましょう。
忙しい人は、最低でも3分、その後にデンタルフロスを
では、忙しくて歯磨きに5分以上かけられない人は、歯磨きにどれくらい時間をかければお口の病気を防げるのでしょうか。
実は、歯垢がしっかり落とせれば短時間の歯磨きでも問題はありません。
たとえ10分間歯磨きをしても、歯垢が落ちていないと歯磨きの効果はほとんど発揮されず、時間の無駄になってしまうのです。
忙しくて歯磨きを短時間しかできない場合は、デンタルフロスを使って素早く歯垢を落としましょう。
デンタルフロスは、歯ブラシでは磨きにくい歯の側面や歯と歯の間に付着した歯垢も除去でます。
糸を指に巻きつけ、歯と歯の間に糸を挿入し、前後に動かして歯垢を落とすのですが、慣れるまでは少々難しいかもしれません。
初心者の方は、糸を指に巻きつけるタイプではなく、持ち手がついたハンドルタイプを使いましょう。
デンタルフロスが難しい場合は、歯間ブラシもおすすめです。
歯間ブラシはデンタルフロスより奥歯に届きやすく、比較的使いやすくなっています。
初心者でも使いやすいおすすめのデンタルフロス
歯磨きの仕上げに使うことで、時間をかけられないときも歯垢をしっかり落とせるデンタルフロス。
糸を指に巻きつけて使う本格的なフロスは、初心者には扱いにくいため、ハンドルタイプのデンタルフロスから使ってみましょう。
今回は、口コミ評価の高いハンドルタイプのデンタルフロスをご紹介します。
クリニカアドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ
口コミ評価で「使いやすい」「これ以外のフロスじゃ無理!」とまで絶賛されている、ハンドルタイプのデンタルフロスです。
洗えば1本で3〜5回使える高強度でコスパが良く、個包装パックでポーチに入れて外出先でも使いやすくなっています。
フロス部分は奥歯の歯の間にも入りやすいY字型、握りやすく動かしやすいハンドル設計で初心者でも使いやすいでしょう。
ミクロ繊維で作られたフロスで、歯の細かい間に溜まった歯垢も絡め取ります。
小林製薬の糸ようじ フロス&ピック デンタルフロス
ロングセラーの小林製薬の糸ようじです。
柄の先端にピックがついているので、歯垢だけではなく食べカスも綺麗に取れます。
糸がピンと張っているから、粘つく頑固な歯垢もバッチリ絡め取り、フロス後はスッキリ爽快な気分!
レギュラータイプと初心者でも使いやすい入りやすいタイプ、子供向けのキッズタイプ、歯茎と歯にやさしいやわらかタイプと4種類バリエーションがあるので、自分好みの使い心地を追求できます。
歯磨きは食後何分以内が適正なのか
食後の歯磨きについては、すぐに磨くべきという歯医者さんもいれば、食後30分は時間をおいて磨くべきという歯医者さんもいます。
食後すぐ派は少数派で、多くは食後30分経ってからという意見のようです。
食後すぐの歯磨きがNGなのは、エナメル質が削りやすいからと考えられています。
食事をすると、食べ物に含まれる糖分が歯垢に住んでいる細菌のエサになり、口の中が酸性になることで、歯が弱くなります。
口の中が酸性に傾くと、歯の成分が溶け出し、アルカリ性に戻ると修復されるのですが、歯の成分が溶けているときに歯磨きをすると、歯を傷つけてしまうのです。
食後はできるだけすぐに口の中をスッキリさせたい、という人は、うがい液を使ってリフレッシュさせても良いでしょう。
歯磨きをするときの注意点
歯磨きをするときは、時間のかけすぎと歯のこすりすぎに気をつけましょう。
歯磨きは、時間をかけることよりも歯垢をしっかり取り除くことが大事なので、最低3分でもデンタルフロスを合わせれば十分です。
しかし、必要以上に歯磨きに時間をかけたり、力を入れてゴシゴシ磨くと、歯のエナメル質が削れて傷ついてしまいます。
歯を磨きすぎると、知覚過敏になりやすいので気をつけましょう。
長時間の歯磨きは、歯茎にも悪影響を与え、歯茎が下がったり歯茎にタコができることもあるため要注意です。
まとめ
歯磨きで大切なことは、できるだけ歯垢を綺麗に取り除くことで、長時間磨けばいいというわけではありません。
歯垢は、歯磨きだけでは落としにくいため、歯磨きと合わせてデンタルフロスや歯間ブラシを使うようにしましょう。
歯磨きの時間は最低でも3分、朝晩の1日2回行い、時間をかけすぎずかつ磨きすぎないように気をつけてくださいね。